なので皆さんホント、くれぐれも各所に足をお運びくださいましね〜。新作CDの先行発売は8/5まではライブ会場オンリーですし、ほかにも久々にグッズ販売なんかも計画中ですよ。それに『G=O=D on the Road』の追加もまだありそう。その他にもこの夏〜秋は色んな告知が控えてるんですよ。決まったら追々発表していきます。
やっぱり冒頭の"Had To Cry Today"から、バディ・マイルスの"Them Changes"へとスティーヴをばっちりフィーチャーする流れも嬉しいですねえ。これはどっちかというとECサイド主導のプロジェクト(発売もワーナーからだし、バンドもECのバッキングバンド)だと思うけど、このへんも今回のエリックの意思が見えるというか。
正直なこと言えば長年努力と研究を重ねてシンガーとしてかなり充実してきた近年のエリックに対して、誰にも到達できないようなレベルのとてつもなく強力な歌を、既に60年代に歌えてしまっていたスティーヴは、その頃に比べると声の伸び具合やピッチなども微妙に不安定だったりして、年月を感じてしまうところもあります。それでもここへきて"Had To Cry Today"の地声での超高音をガツンと決めてくれる心意気にはグっと来てしまいます。これはブラインド・フェイス以降は一切やってなかった曲なわけだし。
それぞれのソロナンバーはスティーヴがエリックの曲を、エリックがスティーヴの曲を選んだ、というのも面白い。エリックが"Split Decision"を選んだってことか〜。そりゃ渋い。トラフィックの"No Face, No Name, No Number"なんて、ほとんど60年代にしか歌っていなかった曲ですよ。こういうのを改めて歌わせたエリック偉いです。17歳にしてあれほど情熱的に、ハイテンションの完璧な歌唱で聴かせ、同時代のイギリスのミュージシャンたちにショックを与えた"Georgia On My Mind"を、ここではキーを下げて、還暦なりの落ち着いたトーンで噛み締めるように歌っているのもまたいいんですよ。たぶんこれもエリックの提案でしょうねえ。
さて、ご存じの方も多いと思いますが、現在この二人は再度タッグを組んで14箇所にわたるアメリカツアー中。レパートリー的にはさほど変わらないけど、ドラムがエイブ・ラボリエルJrに替わって前回よりグルーヴィーに聞こえるし、女性コーラスを補充してるので、ちょっと華やかになりましたか。"Can't Find My Way Home"をアコギでやってたり、バディ・ガイが飛び入りしたり、先日はスティーヴの"There's A River"なんてレア曲も飛び出したりして、さらに充実の内容になっている模様。MSGは3daysだったけど、ライブの本数も増えてだいぶこなれてきたんじゃないでしょうか。スティーヴの声の調子も上がってます!やっぱり生で見てみたいですな。
でもスティーヴ作のブラインド・フェイス屈指の名曲"Sea Of Joy"はなぜやらないんでしょうねえ…。"Do What You Like"はともかくとして。
さて、新マキシ『Guitar=Organ=Drums』ですが、先日ミックスも終了。今回はなんとマスタリングまで鳥羽修くんのSmall Town Studioでやってしまおうという寸法でして、本日最終確認。もはやこちらから注文すべきことも何もなく、これまでにも増して完璧な仕事ぶりで仕上げておいてくれてました。感服。