Trouble Everyday

青山陽一OFFICIAL BLOG
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Evie Sands
なんか最近自分のことばっかり書いてたので、たまにはフェイバリット音楽家の話でも。
ここ数年あれこれ書きたくて仕方なかった人がいまして。イーヴィー・サンズがその人。

60年代前半にちょっとアイドルっぽい路線でデビューしてシングルをいくつかリリースしたイーヴィー・サンズ(本人版よりも様々なカヴァー・ヴァージョンばかりがヒットするという悲哀を味わうのですが)。とはいえ独特のソウル・センスがあって、アイドルというにははるかに本格派という印象はありますよね。ちょっと太くてウォームな声でぐっとタメを効かせた歌唱センスがタダものではない。なんというかカレン・カーペンターのソウル版みたいな?ローラ・ニーロよりまったりしたトーンを持ってて、これも激しく好み。あ、ダスティ・スプリングフィールドが近いのかなあ。でももっと鉄砲玉っぽいし。

 

しかしながら69年にリリースした初アルバム「Any Way That You Want Me 」のオーケストレーション付きアコースティック&サイケデリックなポップス路線、しばしの沈黙のあと75年に「Eatate of Mind」のセクシーなフィリー系(?)ソウル路線、と2枚の大名盤があって、これらはちょっと前に再発されて話題になっていたりもしました。ワタシもそれまで全然知らなかったけど、ドリームズヴィルから再発された「Estate of Mind 」で21世紀に入ってから彼女のことを初認識したんですよね。長門芳郎さん渾身のライナーがついてました。

イーヴィーの映像でぜひ見て欲しいのは、ジョニー・キャッシュ・ショー出演時のこれ
69年だから、1stを出した頃だと思うけど、曲は1stに入ってない曲だし、これ見て初めてイーヴィーがレフティのギタリストだったということを知ったんですよ。彼女は右用に弦を張ったギターをそのまま弾く。つまり1弦が上にきていて、アルバート・キングとかドイル・ブラムホールIIとか、松崎しげる氏とかと同じスタイルですね。しかも、間奏ではガツンとブルージーなギター・ソロまで決める。決して流麗な演奏じゃないけど、なにかぐっとくるものがあるんですよねえ。

79年のサード「Suspended Animation 」はAORとかディスコのアッパーな感じがかなり入ってきてて、時代だよな〜ってとこもある。当時のLAのトップ・セッションマンを集めたあの音がしてるんで、安定感はあるんですが。

これを最後に沈黙していたイーヴィーが復活したのが、1998年の「Women in Prison 」。ルックスもかなり地味になって(なんつっても「刑務所の女たち」ですからねえ…)、音楽もルーツ・ロック的なところが前面に出た作り。ルシンダ・ウィリアムズとデュエットしてる曲まである。なんかダイアー・ストレイツみたい、と思いましたが、こういう感じが近年の彼女の自然体なのかも。

その後ちょっとまた音沙汰がなかったんですが(家庭生活優先だったのかも)次に名前を見たのが、なんとAdam Marsland's Chaos Bandというグループのギタリストとして、というもの。リーダーのアダムのリードヴォーカルが多く、イーヴィーの役回りはなんとリード・ギタリストで、あちこちでバリバリとギターソロを弾いているという。で時折"I Can't Let Go"など自身のレパートリーでパワフルなヴォーカルを聞かせる、という位置づけ。いや〜面白い人です。

このグループ、07年にビーチボーイズのカールとデニスという二人の故人の曲ばかりとりあげたライヴアルバム をリリースしたりしていて、歌えるメンバーばかりのこのバンドのポテンシャルを示した素晴らしい演奏が聴けるんですが、イーヴィーはカール・ウィルソンの名曲"The Trader"やデニス・ウィルソンの未発表曲?"Wouldn't Be Nice to Live Again"などでリード・ヴォーカルを担当。さらに"Don't Look Back(Don't Look Down)"というロックンロール調のオリジナル新曲を披露しているんですねえ。47年生まれなので、下の映像の時点で既に60歳くらいのはずですけど、この年齢になってむしろシンプル、パワフルなロックに傾倒していく女性アーティスト、かなり珍しいんじゃないかと。ヴォーカルも衰えてないし、独特のロックセンスにも磨きがかかってきてます。しかし飾り気ぜんぜんないですね。ちょっと近所に買い物に来たついでに歌ってる的な(笑)

 

イーヴィーの60年代の曲、"Picture Me Gone"の再演PV?なんかも発見。チープな作りだけど、これも良い! ポップなサビに突如ブルーノートのメロディ突っ込むところなど異常にシンパシー覚えます。


よくローラ・ニーロなんかと比較されてたりしますが、実はあまり類型が見当たらないというか、ボニー・レイットなんかもギターを弾く女性シンガーとしては近いのかもしれないけど、全然違う個性だし、歌声ひとつ聴いてもえらく突出したものがあります。
もっともっとビッグな存在になっててもいい人だと思うんだけど、何か今はローカル・ミュージシャンとしてひっそり活動しているような感じですね。

1年くらい前イーヴィーのMySpaceページにメッセージを送ったことがあるんですが、「ひょっとして日本に行くかも」みたいな返信が返ってきてビックリしたことがありました。そんなことが本当にあるのだろうか…。

コメント
from: itohp@abiko   2010/02/06 8:18 AM
Evie Sandsの名前に反応いたしました。「Estate Of Mind」はその当時、めちゃ聞いたアルバム(小生の拙いレビューはwww.circustowm.netにあります)、その後、「Suspended Animation」もよく聞いたアルバム。その後は、全く知りませんでした。青山さんの情報で地道に音楽活動を継続してるのを知りました。
from: 青山陽一   2010/02/06 10:31 AM
itohp@abikoさん、反応していただけて嬉しいです(笑)
当時から聴いておられたのですね。レビューも拝見しようとしたのですが、サイト内で迷子になってしまい発見できず(^_^;)差し支えなければ直リンクお教えくださいませ…。

ワタシなどは完全後追いもいいとこなので、あれこれ語るのもお恥ずかしい限りなんですが、今はネットで過去も現在もすぐ調べがついて便利(笑)。イーヴィーの現在もなかなか興味深いものがあります。
from: itohp@abiko   2010/02/06 11:13 AM
http://www.circustown.netです。しかし、Evie Sandsと青山さんの音楽的接点は?さっきローリングストーン誌のHPのニューディスク寸評にデッドのジェリーガルシアのニッキーホプキンスほかとのセッションのCDが紹介。ジャケットが「スーパーセッション」を彷彿。気になる。話はちがう話ですいません。
from: 青山陽一   2010/02/06 11:32 AM
あ、すいません、そのサイトには行けたのですが、どこに行けば良いのかがわからずで…(^_^;)
接点はやっぱり、ブラックミュージックを外から眺めていて出来たポップス、っていうところかなあ。どの時期のどんなアレンジメントでも、彼女の節回しからにじみ出てくる感覚がものすごく自分にフィットします。

スーパーセッション風ジャケ、見ました(笑)
気になりますね〜。
from: itohp@abiko   2010/02/06 1:29 PM
「Music Book」をご覧ください。Y下T郎さんのファンでオールディーズ好きがミニレビューを載せています。よろしくお願いいたします。
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