25日はCRT@新宿百人町ネイキッド・ロフトで、このイベントの顔の1人でもあるレコードコレクターズ(元)編集長、寺田正典さんの「卒業」記念の会に参加。
萩原健太さんの
「テラ坊はさあ、なんか無条件にこれグッとくるなーとか思う曲ってないの?」
という質問に、自己のトラウマ話なども織り交ぜ細々と理由をつけつつ回答を保留する様なんかに、やはり音楽評論の本を作ってる人って色々と複雑な精神構造なのかもな、なんてことを思っていたら、最後にかけたキャンディーズのあとに涙する寺田さんは充分すぎるくらいエモーショナルな人なのでした。ワタシも当時は大嫌いだったベイ・シティ・ローラーズを、気づいたら口ずさみまくってました(笑)
特に80年代はワタシも穴のあくほど熟読したミュージックマガジンの編集者としてスタートし、レココレ編集長職を長きにわたって勤めてこられた寺田さんが、僅か1歳年上なだけの同世代だったのを知ったときはけっこう驚いたっけ。しかし氏の多方面にわたる博覧強記ぶりには毎回驚かされ、CRTの壇上に上がっても、毎度大したことも言えない自分なんかより遥かに大人に思えたものです。
時折CRTでご一緒したり、原稿のやりとりのメールなどに限られるお付き合いではあったけど、あの独特なキャラクターと名調子に触れる機会があまりなくなるのは正直寂しい。いつもビックリするようなレアな話や野球の話も楽しみでしたよ。きっと新しい世界でもご成功されるのではと思ってます。
というようなわけで寺田さんのひとつ年下のワタシも26日でなんと48歳になってしまいました。
好きなことばっかりやって気持ちいいこと追い求めて、普通の大人がするような苦労も勉強もあまりせず、世間知らずも甚だしく、色んな方に迷惑かけつつここまで来ちゃって、30数年も飽きずに続けてきた歌やギターは少しはマシになったのか、何かの役に立っているのか、それとも??
いつまでたっても精神年齢15歳くらいなのに(^_^;)老眼が進んだり白髪が増えたり肉体と心のギャップや戸惑いが増えてもきてますな。受け容れるしかないですけども。自分なんかより遥かに年上の方でも超パワフルにやってらっしゃる方は大勢いますしね。すごいサンプルばかりのこの世界、まだまだ磨かねばならない事が山ほど。でもいちいち凹んだりしても何のプラスにもならないし、一個一個楽しくやっていきたいものです。
twitterやFacebookなどでコメント下さった皆さん、ありがとうございました。こんな私でも応援してくださる方々がいるなんてすごいことです。自分の人生に奇跡が起こったとするなら、この点に尽きます。本当に感謝の一言です。
10/19には5年ぶりに作ったニューアルバム『Blues For Tomato』がおかげさまでやっと出せるし、グランドファーザーズ久々の新録音(20年ぶり!)も着々と動いてます。いずれも出たあかつきにはぜひ耳を傾けていただけたら嬉しく思うのです。年男としてはいろんな面において忘れられない年になる気がしますね。